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考察:音楽・教育 - 2015年11月5日

お金にはならないけど…

先日、テレビで放映されていた「明石家電視台」という番組で、次回の明石家さんまさんが「子供にピアノをさせている」というゲストのDJ KOOさんとの会話で「音楽は儲からへんねんな〜」と語っておりました。さんまさんは「ホンマでっか!?TV」でもピアノを習う良さを聞いているからか、あの言い回しだと「すごく良いんだけど」と前置きしたかったのだと思いました。

あまり認めたくはありませんが、確かに的を射ていると感じてしまったことが残念です。しかし誰もが職業にしたくて楽器を習うわけではないのであまり深く考えなくても良いのかな、とも思いました。

そして今日、インターネットの記事でタレントの武井壮さんの言葉を読んでまた考えさせられました。

武井壮「プロの収入や待遇を知らずに中高大の10年間をスポーツに費やす無計画はダメ」と持論

内容については読んでいただければと思いますが、中高大ですから、十代の頃の時間の使い方が重要であることを考えさせられたのです。

武井さんの言葉では、いわゆる社会人になったときのことを念頭に置いているように思いますが、誰もがプロを目指してスポーツや文化系の部活に勤しむわけではないものの、その選択が最低三年間のライフスタイルを決めることになるのでとても重要なのは確かです。

私自身は、中学校の頃はラグビー部に所属していて、三年間毎日のように走りっぱなしでした。高校ではラグビー部には入りませんでしたが、他の同級生の話を聞くと、みんなが「中学の時より楽」と言いました。そのくらいハードな先生の下で鍛えられたから、大人になって運動はしなくなったけど体力はあるほうだと自身があります。

ピアノに置き換えたらどうでしょう。音楽家になる人はほんの一握りです。ほとんどのひとは別の道へ進むでしょうけど、別の道へ進んでもピアノを引き続けたらとても素晴らしいことだと思います。超大作を演奏できるわけではない、コンクールで受賞したわけでもないけど、楽しいから好きでずっとピアノを弾き続けたら、ふと振り返ったときに何かすごい財産になっているように思うのです。

だからテレビで言われてしまったように、お金になるものではないかもしれないけど、続けていたらきっと良いことがあるものだと思ってもらえると嬉しいです。さんまさん、またいつかピアノの話題に触れることがあったら、「ピアノは続けているといいことあるよ」をもっと強調してくださいね。

部活、習い事、学校の勉強。とにかく学生は忙しい。それらの苦難を乗り越えた向こうに何があるのか。当事者にはすごく難しい問題だと思います。そのちょっとした合間に音楽があると良い「ゆとり」になると思いますよ。だって、今までピアノを弾いた人を見てきて、ピアノを習ったことを後悔した人に会ったことはありませんから。

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