ビル・エヴァンスのブロックコードによるアドリブを楽譜にしました

移動中のカーオーディオで聞いていたらかっこよかったので、事務所に戻って即楽譜に起こしてみました。当店にて発行した「In Your Own Sweet Way」が「Alone(Again)」収録であるのに対し、こちらはピアノトリオで「How My Heart Sings!」に収録収録した5テイク目です。最後のドラムとの掛け合いでのブロックコードでのアドリブで、この後のドラムソロを最後にテーマに戻っています。

過去に楽譜化した「Intuition」に収録されている「Invitation」もブロックコードが多用されていて、採譜していて特に感じたのはエヴァンスのタッチがクラシックのピアニストに比べて浅いということでした。周りのクラシックの演奏家の方々もビル・エヴァンスよりもアート・テイタムの演奏に驚く傾向があって、批判とかじゃなくジャズというラフなスタイルだからこそありえる奏法なんだと思います。

ビル・エヴァンス 楽譜 IN YOUR OWN SWEET WAY
下書きの手書き譜と、作業をしたピアノ型デスク。

この8小節は、曲中のブリッジに当たる部分で、コードはおおむねデイヴ・ブルーベックの原曲に習っているようです。ただ、最初のEm7(b5) に9thのF#が加わっているのが特徴的です。エヴァンスの演奏によっては4音のドロップ2を多用することもありますが、この8小節では5音のブロックコードを基本に構成されています。

特にすごいと思ったのは、ブロックコードだからブロックコードだけに終始せず、単音を絡めたり(3、5小節目)ゴーストノートのように扱ったり(5~6小節目)と、フレキシブルに絡み合う自由度です。よっぽどコードが体に染みついていてピアノという楽器の扱いを熟知しているのだと思います。加えてタッチが浅いということは、緊張せずリラックスして演奏していることの現れなのでしょうか。

さすがの一言に尽きます。

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