「Star Eyes」ビル・エヴァンスの演奏を耳コピ・採譜しました
過去にもちょっと触れたことがあるのですが、ビル・エヴァンスが演奏したジャズスタンダードの「Star Eyes」を採譜しました。
音源の状態が良好とはいえず苦労もありましたがなんとか耳コピしました。映像に手の動きがあったのも助かりました。
が、実はもっと大変なのは音を聴きとることよりも五線上でどう表現するか、です。
本人に確認しないと(他界しているので不可能)わからないのですが、エヴァンス氏のソロピアノ演奏は少なくとも3つのパートが同時進行しているように聞こえます。まるでバッハの3声のポリフォニック音楽のように内声が左右両手で担当していて解釈に迷うところが多々あるのです。聞こえたままに楽譜に書けばいいと言えばそれまでですが、大譜表に書かれた楽譜が演奏者に与える影響は大きく、一つ一つの判断にとても悩まされます。事実、クラシック音楽の楽譜ですら出版社によって表現が違い、演奏にも影響してきますから。
インターネット時代は、ありがたいことにUndoがきくのでおかしかったら直せばいい、ということで半ば見切り発車でもあるものの、とりあえず公開です。採譜して練習する間に演奏が変わってしまい、気がつけば楽譜通りに弾いていませんが、そこはジャズということで・・・。
もっともっといろいろ採譜したいです。機会を見つけてやっていきたいと思います。