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考察:音楽・教育 - 2019年12月12日

聴覚・視覚・触角・リズム感をつなげる

自分自身が三女の父親であるからか、幼児の女の子とのコミュニケーションはそれなりにとれているようで、子供たちと日々楽しくピアノを弾いています。

とっても面白いのは、みんな個性が様々であること。音符を早く読める子、4表紙を数えるのが上手な子、打鍵が強い子。みんな多種多様です。

だからこちらからの問いかけに対する反応にはとても神経をとがらせます。そして、予想もしない反応には可能な限りダメ出しはしません。こちらの考えと、生徒ちゃんの受け止め方にずれがあったときに、「違う」といいきるのは早いのです。こちらの投げたボールが、相手にまっすぐに届いたのか、相手はよそ見していたのか、投げたとたんに相手が動いてずれたのか、そもそもこちらが相手の位置を正確に把握できていなかったのか・・・。

そういったコミュニケーションがワンパターンですまないところがおもしろい。だからこちらも毎日がアドリブです。それでいて目指すところはブレてはいけない。

タイトルにあるように、ピアノを弾くということは細かく分けると以下のようなプロセスの繰り返しです。

  1. 楽譜(視覚)または音源(聴覚)からインプット
  2. 脳内で入ってきたものを認識
  3. 声(歌)または楽器を使用し音としてアウトプット

そして何よりも大切なのは、一連の動作を「リズム」という秩序のもとに規則正しく外へ送り出していくことです。これがないと、どんなにきれいな音でも音楽として認識しれもらえない危険性を伴います。

なのでリズムは非常に大事です。リトミックがさかんに教育現場で取り上げられているのもそのためです。

しかし私は「歌」とそれに伴って体を多少でも動かすことができればアウトプットは機能していると考えています。その先に、インプットで得たものを正確に楽器に伝えられているか。そこに肝があると思います。

現実的には、視覚・聴覚のインプットから、鍵盤や歌声にアウトプットする技能はみんな千差万別で、全員に同じ教材や教え方がフィットするとは限りません。もっというと、1冊のテキストがその生徒さんに1ページ目から最後までマッチする確率も低いと思います。

なので、音楽教育で個人レッスンであるからには、みんなにそれぞれの方法を取り入れていきたいと考えています。

体験レッスン、見学、随時受付しています。

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