はじめに 2
- レッスン1.1
- レッスン1.2
キーとスケール 6
- レッスン2.1
- レッスン2.2
- レッスン2.3
- レッスン2.4
- レッスン2.5
- レッスン2.6
2つの音の関係 2
- レッスン3.1
- レッスン3.2
ハーモニーを作ろう 4
インターバル 定義の方法
インターバル、音と音の間隔は、数字とアルファベットを使って定義していきます。
インターバルを知ることは、音と音の関係を論理的に理解することです。小さい頃から音楽に親しんで優れた音感を身につけた人は、聴覚のみで和音やメロディを解釈できますが、インターバルの論理を把握していれば聴覚を補うことができます。英語を母国語とする人のように英会話ができなくても、辞書で調べながら解釈できる、というようなものだとおもってもらっていいと思います。
「度」を単位とする数字での定義
スケールの始点からオクターブまでに数字を割り当てることで、どのキーでも関係なくインターバルを指すことができます。
たとえば、
Cメジャースケールは
C D E F G A B C
これに、
1 2 3 4 5 6 7 8
と番号をふります。
そうすると、Cメジャースケールで3度は「E」ということになります。
ではDメジャースケールの3度の音名は何でしょうか。Dを1度として、3番目の音はD、E、F#…F#がDメジャースケールの3度ということになります。
1度、2度、3度、4度、5度、6度、7度、8度。
8度がオクターブです。
さらにこれらの数字で表すインターバルには「接頭語」が付きます。それはなぜか?
メジャースケールの3度と
マイナースケールの3度
は、それぞれ違う響きになるからです。
その違いを分類する方法を以下に記します。
1. 明るい・暗いを表す音の関係
まず2つの音の響きを聞いたとき、それが明るく聞こえるか、暗く聞こえるかに分類されます。これは、スケールなどと同様に日本語では「長」「短」、英語では「メジャー(Major)」「マイナー(minor)」と書きます。
メジャーインターバルとマイナーインターバルは半音違いの関係で、メジャーインターバルはマイナーインターバルより半音高く、マイナーインターバルはメジャーインターバルより半音低いです。
メジャー、マイナーが付くインターバルは、1度〜8度の中で、2度、3度、6度、7度です。
2. 明るい・暗いに関係ない音の関係
中には、明るさ暗さという表現に該当しないインターバルもあります。これらは「完全」といわれ、英語では「パーフェクト(Perfect)」と呼ばれます。
1度〜8度のインターバルでは、4度と5度が長短、明るい暗いに影響されないインターバルです。
補足ですが、1度と8度もメジャー・マイナーに影響されないインターバルで完全8度ということもありますが、どちらかといえば1度をユニゾン、8度をオクターブとするのが一般的かと思われます。
3. 増・減というイレギュラー
下の図にメジャー、マイナー、パーフェクトのインターバルの関係を記してみました。実はそこから更に変化させたインターバルもあります。「増(オーギュメンティド, Augented)」「減(ディミニッシュト, diminished)」と呼ばれます。これらは通常スケールの中に収まっていないインターバルなので、例外ではあるのですが、これら例外があることで音楽に深みを与え、意外性を生み、感動の引き起こします。
実際に和音を奏でるようになったら、実践していきましょう!