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お知らせ - 2022年12月5日

フリータイムレッスン始めます

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関 勝史

@pianostudio

2022年12月より、時間や回数を限定しない「フリータイムレッスン」を導入します。来たいときに来て、満足したら帰る、という自由な環境を作っていきます。

2023年1月16日追記
今月より本格的な導入を目指して参りましたが、実現へ向けての課題も多く時期尚早と判断したため現在開催を見合わせております。しかし今後このような学びの方法は注目されていくと考えるため、この記事はこのまま残し将来の開催に向けて準備していきます。

個人レッスンの問題点

ピアノを教えるようになって教える難しさを感じています。一方で、自分自身が音楽を学んできた過程を考えると個人レッスンが習う人にとって最適な方法なのか迷うようになりました。中学でギターを始めたとき、ギター教室があることを知らなかったので本を立ち読みしたりしながら独学してきたからです。また、19歳でピアノを始めてこれまでを振り返ると、先生に教わったこともありますが自分であれこれ探していた時間の方が長かったので、大切なのは技術や知識を授けるより、自ら欲して行動に移すマインドを育てるほうが大事なのでは、と考えるようになりました。

1人1回30分でいいのか?

もう一つの問題点は1人1回30分のレッスンがすべての生徒さんに適切とは限らない、ということです。得に幼児のお子さんは30分ピアノを弾き続けることはなかなか難しく、他のことをしようにも意識が音楽以外のことに向いてしまったら拘束していることになるのでストレスになりかねません。時間を制限せず、それぞれに合わせたシステムにするべきと考えました。そう思って今年の4月より予約制のレッスンを行っていましたが、早い段階で30分というくくりには疑問を感じていました。

「教えてもらう」のは最適か?

また、1対1のコミュニケーションについても疑問を感じていました。1対1だときめ細かい指導ができるのは確かではありますが、逆に1人の先生に情報源が限定されてしまいかねません(過去記事に「検証すること」の大切さについてお話しています)。

また、多くの子供は学校の友達など近い世代の子から「猫ふんじゃった」を習います。この習慣を拡張させて、子供同士で情報交換しあい高めあうことができたら、とも考えました。

寺子屋を参考に

実はそのような学習環境は江戸時代に作られていて、寺子屋がそれにあたります。以下の動画が寺子屋について解説してくれていて、日本の当時の教育水準がいかに高かったかがわかります。

フリータイムレッスンでは1度に複数の生徒さんが介在することで、先生と学ぶ、生徒さん同士でも学ぶ、コラボするなどコミュニケーションを深め、視野を広めより遠くへアンテナを伸ばしていくことを目指します。

「習う」より「自ら獲得する」を

最近、YouTubeで人の話を聞いていると、「独学でやって成功した」という人が結構います。ひと昔前までは独学は敷居が高かったと思いますが、最近ではネット上でいろんなことのやり方を知ることができます。私がそれを教えてもらったのは、ピアノ調律のあるお客さんのお宅で、「ピアノを弾かない野球部のお兄ちゃんがある日突然エリーゼのためにを弾き始めた」というエピソードを聞いたときでした。「YouTubeで覚えた」そうなのですが、当時はそんな使い方があるのかと斬新でした。

ピアノ教室として音楽の知識や技術を授けるのも大切ですが、これからは意欲的な人ほど自分で探して身に着けていきます。その行動力を促すこともこのフリータイムレッスンの狙いとなります。

今後も自発的な学びの促進のための情報収集と発信には積極的に取り組んでいきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

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