インターバル②
前回の項目では、音階の中で1度を基準としで2度から7度とのインターバルを見てきましたが、ここではそれぞれの音を基準としたインターバルを見ていきたいと思います。その最初のステップとして、シンプルに2つの音で和音を作っていきましょう!
インターバルは音階を熟知していないととても複雑に感じる項目です!自身がない方は、音階の練習を繰り返してしっかり覚えてください。この項目も一度だけではなく何度も読み返してください!
あるキーでの1度と3度、2度と4度というような3度の組み合わせを平行に動かしていき1オクターブ弾いていった流れを表にしてみました。
上 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 1 | 2 | 3 |
下 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 1 |
それをCメジャーのキーに置き換えると以下のような音名になります。
このとき、それぞれの3度がM(メジャー)かm(マイナー)に分かれます。これを一つずつ見ていきましょう。
上 | E | F | G | A | B | C | D | E | F | G | A | B | C | D |
下 | C | D | E | F | G | A | B | C | D | E | F | G | A | B |
M or m | M | m | m | M | M | m | m | M | m | m | M | M | m | m |
Cに対してEはメジャースケール上の3度です。FとA、GとBも同様にメジャースケール上の3度なので、メジャーのMがつくことがわかります。
対して、DとF、EとG、AとC、BとDの関係はマイナースケール上の3度であることが確認できると思います。
このため、3度のニ和音を平行に弾いていくとメジャー3rdとマイナー3rdの2種類があることが確認できます。そして、これぱどのキーでも同じように当てはまるのです。
表のとおりに音を出すと、下の動画のようになります。実際にご自分の楽器でも音を出して、どれがMでどれがmなのか確認してみてください(指使いは見やすいようにやっているものなので参考にしないでください!)。
5度の場合は下のようになります。
上 | 5 | 6 | 7 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 1 | 2 | 3 | 4 |
下 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
5度の場合は、P(パーフェクト:完全)なのか、d(ディミニッシュ:減)なのかに分かれます。シンプルに、7度の4度の組み合わせ以外はすべてPです。この7度と4度のdが様々な場面で重要な役割を果たしますが、詳しくは後述します。
上 | G | A | B | C | D | E | F | G | A | B | C | D | E | F |
下 | C | D | E | F | G | A | B | C | D | E | F | G | A | B |
P or d | P | P | P | P | P | P | d | P | P | P | P | P | P | d |
こちらも音を出してみてくださいね。
6度の場合は下のようになります。
上 | 6 | 7 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
下 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
6度も3度と同じくM(メジャー)かm(マイナー)に分かれます。
上 | A | B | C | D | E | F | G | A | B | C | D | E | F | G |
下 | C | D | E | F | G | A | B | C | D | E | F | G | A | B |
M or m | M | M | m | M | M | m | m | M | M | m | M | M | m | m |
ひとつポイントとして見ていただきたいとのは、上下の音が入れ替わるとMとmもひっくり返るということです。
例えば、CとEの3度は「M」だったのに対し、EとCの6度は「m」になるのがわかるでしょうか?そして、3度のMと6度のm、もしくは3度のmと6度のMが重なり合うと8度のPになるのです。これは4度と5度、2度と7度など、あらゆるインターバルに共通します。
そして最後は7度です。
上 | 7 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
下 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
7度はMなのかmなのかに分かれていきます。表では以下のとおりです。
上 | B | C | D | E | F | G | A | B | C | D | E | F | G | A |
下 | C | D | E | F | G | A | B | C | D | E | F | G | A | B |
M or m | M | m | m | M | m | m | m | M | m | m | M | m | m | m |
こちらでも音をだしてみてください。ただし、動画での指使いは見やすいようにやったものなので、マネはしないことをお勧めします^^。
以上、3種類の2和音をCメジャーキーでご紹介しました。この時点で、すべてのキーを弾けるようになっていればこれらの2和音もすべてのキーで弾けると思います。これらのM、m、P、dの関係が、後々コードを理解する上で大切な資料になります。
この後、3度、6度、7度の理解を深めてもらうためのクイズを用意しています。何度でもチャレンジしてインターバルに慣れてください。
要件: 3
「インターバルクイズ 3度」をクリア
「インターバルクイズ 6度」をクリア
「インターバルクイズ 7度」をクリア