「習う」ピアノから「遊ぶ」ピアノへ
生計立て辛かったピアニスト…YouTuberの台頭で変わる需要
興味深い記事があったので紹介します。
近年、YouTubeなどインターネットでの配信を活躍の舞台としているピアニストさんたちが増えてきていることに着目した記事です。
記事の中で、ピアノメーカーのスタッフさんがこのように述べています。
「ピアノは教具というイメージが強く、人に聴いていただく時はコンクールや発表会といった緊張する場で演奏されることがほとんどでした。しかし本来、音楽はもっと楽しいものだったはず。」
日本のピアノの歴史を振り返ると、津田梅子が日本で初めてクラシックピアノをアメリカで学び、(津田梅子本人が意図したかどうかはわからないけど)貴族令嬢のたしなみとして広まっていった背景をみると、最初からピアノが「教具」であった感は否めないのですが、エンターテイメントとしてのピアノの楽しみ方が注目されてきているというのはピアノ業界の者としてはうれしいことです(細かいことをいうと、ストリートピアノはその環境からフォルテに偏りがちでアコースティックピアノの持ち味を出し切るにはまだ開拓の余地がありそうです)。
インターネット時代は、誰もが世界を舞台に自分の活動を発信していけます。自分の演奏はその日その場に居合わせた人だけでなく、発表したのち数ヶ月、数年後でも見つけてくれる人がいます。仮想空間ではありますが、とても夢のある話だと思います。
南国ピアノスタジオでも、オンライン上でピアノに親しみ発信できる環境整備を進めています。楽器の習得への道は長く「孤独」な道のりだから、時間や場所を制限しないインターネットの活用が役に立つと思うからです。
Eラーニングも徐々に充実してきています。
どうぞお楽しみに!