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レッスンでしていること - 2021年12月20日

小学生、ショパンの雨だれを弾く

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関 勝史

@pianostudio

二年目でクラシック初挑戦

ある小学5年生の生徒さんは、J-POPの曲などを中心に演奏していましたが、特に弾いてみたい曲がないというタイミングでクラシック音楽の練習を少し取り入れることにしました。

簡単ではなかったけど

ツェルニーなどの教材をいくつかやってみて、話しているとおうちではショパンなども聴いているんだとか。手っ取り早くできるのは何かないかな、と「雨だれ」の楽譜を1ページ目だけ渡してみました。12の長音階は既に覚えているし、知っている曲なのでメロディは案外簡単に弾けるようになりましたが、ヘ音記号を読むのに若干苦労しました。数週間、1ページ目を解読する作業が続きましたが、2ページ目に入ったら翌週には3ページ目まで弾けるようになってきました。動画はちょうどそのときのもので、彼にとっては約2年間のピアノ歴で初めて演奏するクラシック音楽です。

できてきた!!

この生徒さんに火をつけたのは、知っている曲、好きな曲と同じ音を自分で出せたという達成感です。他の練習曲やこちらが提案した曲は「ふーん」といった感じだったかもしれませんが、ひとたび自分が好きな曲ができるんだと手ごたえを感じるやいなや、一気にモチベーションがブーストしたのだと思います。

大切にしたいのは本人の満足感

細かいことを言えば、手のフォームだとか改善点はいろいろあるものの、普段から曲を聴いているから冒頭の静かな始まりからクライマックスの盛り上がりのところまで本人なりに研究して再現しています。改善点とは外部から見た主観であり、一番大切なのは本人が楽しんでいることです。四分音符と付点四分音符の違いや臨時記号など、明確な楽譜の違いについては指摘しましたが、それ以外はほとんど本人の独学といって間違いありません。

何ができればピアノを弾けるのか?

ピアノを弾けるようになるということは、できないことをできるようにするための問題解決能力を鍛えることです。オタマジャクシが無数にちりばめられた楽譜には面食らってしまうかもしれませんが、鍵盤を押せば正しい音が出るという意味でピアノは簡単です。難しいのは扱う音の数が多いため鍵盤の操作が複雑になるという点です。しかし一音ずつ落ち着いて処理していけば、小中学生で習う音楽の知識でも十分弾けるようになります。ズバリ、ピアノを弾くために必要なのは「落ち着いて状況を把握する」ことなのです。

ピアノ教室の先生ですが、ピアノ教室に通うのは短い方がいい、という思いで生徒さんたちと接しています。できるだけ自力で弾けるようになっていってもらうための努力をしていきたいと思います。