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レッスンでしていること - 2022年2月18日

小学一年生のアレンジ(移調)

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関 勝史

@pianostudio

楽譜と違う演奏をやってみる

動画は小学一年生の生徒さんによる演奏です。曲は讃美歌で、本人が持っている楽譜はハ長調のメロディー譜です。

楽譜はハ長調ですが、演奏しているのはホ長調とイ長調です。左手はシンプルに四分音符でベースを奏でています。

南国ピアノスタジオのレッスンでは

どなたにも12の長音階を覚えていただいて、初期段階から移調を体験してもらいます。そして、メロディーに合わせる左手の伴奏は、クラシック音楽などからパターンを拾ってコードにあわせていきます。これは小学生の低学年でも十分にできる技術で、この生徒さん以外にも実践している子たちがたくさんいます。

ピアノ教室としての役割は、こうした音楽のパーツを集めて自分で創り出すことだと考えています。そうした活動の中に、過去の名作に触れ、偉人たちの所業に感動していくのだと思います。モーツァルトがハイドンの楽譜を見て感動して、自分の創作活動の糧としました。現代の子供たちにも、人々をあっと驚かせるアイディアマンになってもらうためには、歴史に習い未来を生み出してく活動が日常的になっていくことが大切なのです。

教育~今までとこれから

日本の従来の教育は、音楽教育も含め教える側が与えることを学びとする風潮が根強く残っています。そして、大人の言うことを聞く子が「良い子」と評価されます。

そうした教育で優秀な人材が生まれているのも確かですが、グローバル化していくこれからは誰も考えないようなことを打ち出す「オリジナル」が求められていきます。世界を席巻しているアップル社のiPhoneは真新しい技術で注目されたのではありません。タッチパネルの携帯電話は1990年代に日本のJ-phoneが既に発売していました。技術ではない斬新なアイディアが世界を魅了したのです。

ですが、実はアプリをインストールして使うスマートフォンという発想は、iPhone以前に日本のNTTドコモがiModeでやろうとしていたし、古くは任天堂のファミリーコンピュータだって本体ひとつでいろんなソフトを遊べるコンセプトをやってのけていたのです。

日本の子供たちにも大きな可能性はあります。

言われたことをやるだけの従順さよりも、「私はこれだ!」という主張ができる人材がこれからは求められていきます。ピアノ教室では、音楽を作ることの実践をとおして実現できると思います。小学生がアプリを作るプログラミングのコンテストで、大人たちをあっと驚かせる作品を作ったそうです。ピアノレッスンでも子供にびっくりさせられる場面が時折あります。なので、こちらももっといろいろなアイディアを取り込んで、生徒さんたちにより広い世界へ羽ばたいていってもらえたらと思っています。

まだまだ自由に様々なチャレンジをしていけると、自分自身ワクワクしています。