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考察:音楽・教育 - 2019年11月13日

バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻 前奏曲イ短調 BWV889

秋からクリスマスにかけてはバッハの季節です!個人的な思いですが、教会音楽ですし、雰囲気が出るように感じます。それで、久しぶりにクラシック音楽をと思って練習しています。

この曲は、バッハの平均律クラヴィーア曲集第2巻の第20番イ短調前奏曲で、二つのメロディが同時進行して1つの曲を構成してるものです。バッハのピアノ曲では最大4つのメロディが同時進行します。このように複数のメロディで構成する曲をポリフォニック、一つのメロディと和音による伴奏の曲はモノフォニックといいます。

バッハの楽譜を読むのは大変です。モティーフを把握しながら片手ずつじっくり弾いて曲を覚えていきます。なんとも複雑なメロディの構成と声部間の関係を理解しながら進めていきます。

クリスマスまでに終わるのでしょうか!?

参考にしている演奏は、アンドラーシュ・シフの録音です。

しかしもともとこの曲に感銘を受けたのはグレン・グールドの演奏です。ぜひ両方聞いてみてください!グールドはスタッカートを使ってシンコペーションを演出しているので、半音階のテーマも相まって「ジャズっぽさ」が感じられる点が好きでした。でもシフの演奏を聴くと正統派のバロックの表現がよくわかります。一説によると、シフ自身もグールドに影響を受けているともいわれますが・・・。

前奏曲冒頭部分の、8分音符の気持ち良いリズムに乗ったパターンが第1巻第1番ハ長調の前奏曲に似ている感じもするのですが、とても幻想的なイメージが小さいお子さんたちにお勧めと思ってピックアップしてみました。最初の1分30秒ほどでも、目をつぶって聴かせながら、どんな場面が思い浮かぶかお話しさせて、絵に描いたりして遊んでください。

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