北前楽団に新しく入った生徒ちゃんは、ピアノとバイオリンを同時スタートします。
さて、ここで問題になるのがキーをどうするのか。
通常ピアノはハ長調で曲を弾き始めます。対してバイオリンは、本にもよりますが「ラ」の音が基準になるためイ長調か始める傾向にあるようです。
曲は「メリーさんのひつじ」。
実は北前楽団の子たちは、ピアノから始めていたため、最初に「ラシド#レミ」とは教えず、イ長調の「ラシド#レミ」を「ドレミファソ」に置き換えて教えていました。そのため「ラシド#レミ」と鳴っているのに心の中では「ドレミファソ」と歌っていたのです。
その後おんぷカードで読むトレーニングを重ね、新しい曲を覚えるにつれイ長調やニ長調の音そのままでも読めるようになってきましたが、今回の生徒さんは最初からピアノとバイオリンの二刀流となるため、二つのキーをそれぞれ覚えてもらうのは少し先にして、全部イ長調から始めることにしました。
案外小さい子でも抵抗なく黒鍵を使ってくれるもので、「こういうものだよ」と示せば受け入れてくれます。
楽器を演奏することと音楽を身につけることは別物だと思っているのですが、どっちをするにもどっちも必要なのでバランス良く吸収していってもらえるよう工夫していきたいです。そのために市販の教科書は使わず、その都度お子様との対話で感性に働きかけるようにしています。