小学生で長めの曲を演奏するようになってきたら、練習の方法として時間を測るよう勧めています。これは、速く弾くことを目指しているのではなく、ノーミスで弾くことに最大限注意した結果、どのくらい時間がかかっているかを視覚化するための測定です。最初はゆっくり過ぎてどんな曲を弾いているのかもわからないくらいなのが、２回目、３回目と繰り返すうちに時間が短縮されていくので、上達がわかりやすい記録として残るのです。モチベーションを上げるアイディアのひとつとして活用します。

目標とするテンポだとどのくらい時間がかかるのか、メトロノームでクリック音を聴いて感覚をつかむのと、小節数と四分音符の数、一拍が何秒になるのかを計算する方法を紹介しています。その日の生徒さんは算数大好きっ子だったので、ちょっと難しかったようですが興味津々で聴いてくれました。

計算することで目標を算出できるし、長い目で見た練習の計画も見えてきます。いろいろな方法があると思います。